SEからコーチング業界へ転職した筆者の体験を元に、コミュニケーションの楽しさをお伝えします。

転職エージェントをしていて思うこと

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 こんにちは、大変にごぶさたしております。

 産業カウンセラーの勉強をはじめたこと、そして、本業の仕事を言い訳についつい、先延ばしにしていました。

 マイペースではありますが、また更新していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。

 今日は現在の本業である「転職支援」の仕事をしていて思うことを書いてみたいと思います。

●詰め込みすぎの職務経歴書

 転職支援の仕事をしていると、何百、下手すれば、何千といった数の履歴書・職務経歴書を拝見します。

 履歴書に関しては、ある程度記載内容が決まっていますので、転職をされる方もそれほど悩まないと思います。

 一方で、職務経歴書に関しては、

  • 何を書けばよいのか
  • どう書けばよいのか

 ……悩まれる方は多いのではないでしょうか?

●それは誰のためのものですか?

 わたしはこれまで、本当にいろいろな職務経歴を見てきました。それぞれの個性がでていて、正直をいえばどれも正しいのだと思います。

 ただ、現在のような買い手市場の場合には、書類選考は、非常に狭き門となります。

 その書類選考で見られるのが、履歴書と職務経歴書。

 職務経歴書をどう記載するかで、書類選考の通過率が変わってくるかもしれません。

 だいぶ前ですが、こんな方がいらっしゃいました。中堅のベテランSE、長らく会計システムをやっているとても優秀な方です。

 ただ1つ、どうしても気になることがありました。

 気になることとは、職務経歴書。

 非常に小さなフォントで、ぎっしりと詰め込むように書かれていたのです。わたし自身も読むことにためらいを感じてしまうほど、細かく細かく記載されていました。

 見たときに思ったのは「まずこの職務経歴書では通らないだろうな」ということでした。

 わたしが読むのを躊躇するくらいです。毎日山ほどのレジュメを見ている人事の方や現場の方はとても読む気にならないのでは、そんな風に考えてしまいました。

 余計なお節介では? とさんざん悩んだ揚げ句、その方の職務経歴書を大きく書き換えました。

  • 重複記載は1つにまとめる
  • 表現はなるべくシンプルに、センテンスは短く
  • アピールが薄い記載は思い切って削除

 なるべく本人の言葉を使って、上記の作業を繰り返しました。

 おそるおそる、おわびとともに「参考にしてほしい」と本人に伝えたところ、意外にも喜んでいただくことができました。

 その後、媒体に記載していたものを差し替えたところスカウトが増えたと喜んでいただけたのを聞き、ほっとしたことはいまでも忘れられません。

●採用する立場になってみる

 最近、転職希望者の方々にお願いしていることがあります。

 自分が書いた職務経歴書を見てもらい、こう質問します。

 「○○さんが、もし人事の採用をする立場だと考えてみてください。この職務経歴書を見て○○さんに会ってみたいと思いますか?」

 自分が書いたものを客観的に見てはじめて見えてくることがあります。

 わたしがそうだったのですが、ついつい、職務経歴書にあれもこれも書きたくなる。結局、非常に読みづらいものができあがってしまう。

 これって、結局自分の書きたいことを書いているだけなんですよね。

 けれど、その職務経歴書を読むのは、自分が応募する企業の人たちです。

 企業の人たちにまず読んでもらうためには、シンプルで、読みやすいものにすることが大切なのではないか、とわたしは思います。

 まず読んでもらえなければ、そして、興味をもってもらえなければ先に進めないのですから。

 手厳しいことを書いてしまい、申しわけありません。

 ただ、書類の書き方で損をしてしまっている方がいたら、とてももったいないと思い、書かせていただきました(^^;;

 これから転職を考える方々にとって、少しでも参考になれば幸いです。

 取りあえず今日はここまでに……。

Comment(2)

コメント

とても魅力的な記事でした。
また遊びにきます。
ありがとうございます。

こんにちは、コメントありがとうございますm(_ _)m

コメント頂けてとても嬉しいです(^^
ありがとうございます。

久しぶりのコラムでしたので、
また、遊びにきていただけるように
これからは間隔をあけずに続けていきますね。

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